近年の医療の発展には目を見張るものがあります。
新薬が活用されることで、今までは難病だと諦めていた病気も早期発見、早期治療により完治が出来る病気になってきました。
医療機関ほどIT化が進んでいるように感じがちですが、実は意外と一部の医療機関のみがIT化が進み、昔と変わらない医療機関の方が遥かに多い現状です。
最新設備の医療機関では、あらゆる検査機も最新のものになり、検査結果が素早くデータ化され、電子カルテに反映されるようになっています。
大きな総合病院などはまず採血などの検査をしてから実際に医師と面談するのですが、数年前までは採血をしてからその検査結果が医師の手元に届くまでに早くて1時間、2時間かかるということは少なくありませんでした。
今では検査結果が出るとすぐに電子カルテに反映されるので、検査結果を待ってからの医師との問診までの待ち時間が短くなってきています。
待ち時間が短くなることで患者の負担も軽くなりますし、検査データがすぐ見れることで医師の判断もしやすくなりました。
また過去のデータとの見比べも出来るので、モニターを2台ほど並べて検査結果を見比べる医師も少なくありません。
ですがどんなに検査機器が進化して、結果が早く出るようになってもネットワークが出来上がっていないと意味がありません。
また患者の情報をなんでも共有するにはプライバシーの保護といった面でも不安な部分です。
ですから今後は医療業界ではエンジニアの存在がより大きく、重い存在になってくるのではないかと思います。
医療に興味があって、また多少の知識があれば医師や看護師の話も理解が出来ますし、その他の事務処理的な部分においても判断が出来やすいので、このような医療に関する興味のある人は医療業界エンジニアを目指してみてはどうでしょうか。